コミュニケーション

会話で信頼度を劇的に上げる!自己紹介の話題えらび方

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初対面の人と距離を縮める際、必ず発生するのが「会話」。
どんな話をしているか意識したことはありますか?
 
話の内容を分類すると、
自己開示」と「自己呈示」に分けることができます。
 
似たような言葉ですが実は全く異なるもので、それぞれメリット・デメリットが存在します。
 
せっかくその人とお話をするのですから、バランスのとれた話で
より自分のことを正しく伝えられたら理想ですよね。
 
2つのタイプの話し方について、詳しく見てみましょう。
 
 
 
 
 
 
 

自己開示と自己呈示の違い

自己開示

自分の住んでいる場所や趣味、思うことや悩み事などをストレートに相手に伝えること。
 
例1)「住まいは東京の〇〇で、休みの日は近くのお風呂屋さんによく行く。」
例2)「出張で行った○○で食べた料理がすごく美味しかった。」
 
 

自己呈示

相手が自分について良い印象を持ってくれるだろうと思われるような行動。
 
例1)いつもより念入りに髭剃りをしたり、ワックスで髪を整える。
例2)普段は着ない服や香水を使いオシャレをする。
 
 
開示は「言葉で伝える内容」が中心となりますが、
呈示は話すことも含めて「行動で伝える」という要素があります。
 
どちらもコミュニケーションを取るのに重要なものであり、
お互いに自己開示・自己呈示をすることによって距離を縮め
相手との関係を築いていきます。
 
 
しかし、話や行動の内容によっては距離感をむしろ遠ざけるような
マイナスの効果を生み出してしまうこともあります。
 
せっかく相性がよさそうだ、話していて楽しいと思える相手がいたとしても
自分の行動が悪く映ってしまえば、相手は離れていってしまいます。
 
自己開示・自己呈示、それぞれのメリット・デメリットと、
相手との良い関係づくりに役立つ会話パターンをご紹介します。
 
 

自己開示の種類と使い分け

自己開示をざっくりと3パターンにわけて、
それぞれの特徴や使い方を見ていきましょう。
 
①初対面時にすべき基本情報の開示。
②いい関係づくりのための、詳細情報の開示。
③思考・価値観の開示
 
 

①基本情報の開示

初対面の人との、最初の会話ですべき開示です。
「はじめまして」のあいさつと共に自己紹介を行うといいでしょう。
 
内容としては、
・名前、あだ名(〇〇と呼んでください、など)
・年齢
・住んでいる場所
など、簡単なもので構いません。
 
このような情報を知らないまま会話をしていると
「私はこの人の名前すら知らないような、完全な他人」という
心理的に離れた距離感を持ってしまうため
そもそも信用できる人なのか?などと不安が残ってしまいます。
 
仕事でも、初対面の人には名刺を渡したり、
電話に出る時に「○〇の××部、サトウです」などと名乗りますよね。
相手はそれを見て本人確認をしたり、話の内容を伝えるべき相手を選んでいます。
 
プライベートでも、その内容に少しだけ幅を持たせ
同じ感覚で軽い自己紹介をすると
相手に安心感を与え、話しやすい空気づくりをする効果も得られます。
 
 
「第一印象」というのはほとんどの場合、修正することのできないものです。
悪い印象を持たれてしまえば、そのあとどんなに時間をかけ努力をしても
なかなか逆転させることは難しいことが心理学研究からもわかっています。
 
きちんと自分の情報を開示することで、
良い印象を与えるのはその後に大きく影響します。
 
 
 

②詳細情報の開示

趣味・特技・仕事・好きな食べ物・よく行く場所・誕生日
など、基本情報からは一歩離れた内容ではあるものの
話のネタになるような情報については
 
「相手の名前は知っているけれど、どういう人なのかは不明」
「仕事の話はしたことあるけど、プライベートの話はしない」
「顔見知りだけど会話はあいさつ程度しかしたことがない」
 
など、これから関係を形成していったり、距離感を縮めたい相手
少しずつ開示をしていくと良いでしょう。
 
それらの情報から、相手は「この人とどういう距離感で接するか」を決め
その後の関係形成にその判断を反映させていきます。
 
 
たとえば、恋人が欲しいと考えている女性であれば、
この時点で恋人候補になりうるかどうかを見るので
「恋人にはしたくない」と判断されれば
その後恋愛関係に発展させるのは難しくなるかもしれません。
 
 
逆に、「すごく話しやすそうだ」という判断をされれば
もっと話してみたい、知りたいとあなたに対して興味を持つようになり
恋愛関係に発展する可能性も残るでしょう。
 
お互いに自己開示をし合うことによって、共通の趣味を探してみたり
話していて居心地がいいかどうかを考えていくと良いでしょう。
 
 
ルックスが気に入ったから恋人にしたいと考え
無理して相手の好みに合わせて過ごした結果、
喧嘩ばかりの日々が続いたり、短期間で別れてしまう…
 
などの失敗をしないためにも
自己開示をとおして「相性」を見極めるのは大切かもしれません。
 
 

③思考・価値観の開示

意見・価値観・悩み・弱点・相談
など、深く込み入った自己開示は信頼度をグッと上げる要素です。
 
ある程度、信頼があったり、距離感が近いなど
良い関係がある相手にしかできないような話だからこそ
あなたがその話をすることによって
「それくらい自分を信頼してくれている」と相手は感じます。
 
逆に、相手がそのような話をしてくれた時も同じように
それだけ距離が縮まったのだと判断できますね。
 
 
 
ここまで3種類の自己開示についてみてきましたが、
大切なのは互いに自己開示をじ合うことです。
 
関係性に偏りが出てしまいバランスが悪くなってしまいますので
互いに何か意見を言い合えるような相互的関係がベストでしょう。
 
 
聞き上手なタイプなのであれば
聞いたのと同じ話題で自分のことも話すよう心掛ける。
 
相手があまり自分から話さないタイプだったら、
自分の話をしたあとに「〇〇さんはどうですか?」と投げかけるのも良いでしょう。
 
 
 
 
 
 
 

自己呈示の種類と使い分け

自己呈示は相手に好印象を持ってもらうための術。
誰でもやることなので悪いことではありませんが
話の内容を間違えると大きなマイナスポイントにつながる可能性を秘めています。

 

①良いパターンの自己呈示

印象は良いに越したことはありません。
特に初対面の場合に与える「第一印象」というのはその後覆せないものですから
なるべく良く見せておいたほうがその後のためにもなります。
 
 
例1)いつもより念入りに髭剃りをしたり、ワックスで髪を整える。
例2)普段は着ない少しオシャレな服を着る。
 
 
このように、いつも以上に清潔感や見た目に気を遣うことは
非常に良い自己呈示ですので積極的に行いましょう。
 
また、来客の際にいつもより部屋を綺麗に掃除したり
外食では雰囲気のいいお店を選ぶなど、
場所・環境に関する自己呈示行動も良いかもしれません。
 
相手をいい気持ちにさせるような「おもてなし」の心がある行動
積極的に行っていきましょう。
 
 

②悪いパターンの自己呈示

「相手が自分について良い印象を持ってくれるだろう」という予想から
積極的にこんな話をしてしまう人がいます。
 
 
例1)学生時代に行った海外留学の話。
例2)良い財布や時計を持っている、高いお酒を飲んだなどの自慢話。
 
 
 
これらの話をする人は同じエピソードを何度も話したり
得意げに話して自分が相手に悪い印象を与えていることに気づいていません。
なぜなら相手は毎回それを初めて聞いたかのような反応と相づちをして、
「すごいですね」と、言ってくれるからです。
 
また、仮にその自慢話を少し否定をされると
それを受け入れずにさらに強く「どうしてすごいのか」を語りだします。
凄さを認めてほしい一心で、自分が見栄っ張りになってしまっていることに
気づけなくなってしまうのです。
 
また、こんなパターンもあります。
 
 
例3)仕事の愚痴とともに「こんなに頑張ってる俺、努力家だろ?」アピール
例4)すごく忙しく残業も多いが、周りからは尊敬と信頼を集めているんだという話
 
 
愚痴というのはストレスを発散するために文句を言う行為です。
あなたのことをまだ深くは知らない、これから関係形成をするという相手が
これらの話を聞いて想像するのは
 
  • 「嫌な上司」の典型例かもしれないというイメージ
  • 楽しく過ごしていた時も愚痴を聞かされ、気分を害される予測
 
ポジティブな要素は、一切ありませんよね。
良いパターンの自己呈示とは違って「おもいやり」が一切感じられず
ただただ相手の気分を悪くしてしまうような話は避けるようにしましょう。
 
 
もちろん、互いのことを理解し合い、深くかかわるようになれば
このような話から悪い印象を与えてしまうことも減っていきます。
 
相手が不快にならないような会話を心がけることは、
親しくなるにつれて忘れがちになってしまうところです。
まずは「共に幸せな時間を過ごしたい」という
相手をおもいやる前向きな意識をすることから、始めてみましょう。
 
 

まとめ

自己開示・自己呈示は、直接会って話す場面だけではなく
SNSなどを利用して相手とコミュニケーションを取るときや
メールをする時などでも役立てることができるものです。
 
また、仕事やプライベート、恋愛などの場面に関係なく
誰かと良い関係性を築く時ならいつでも使える知識です。
 
 
信頼度や距離感をより近づけるための「自己開示」
より良い印象を持ってもらうための「自己呈示」を意識して
コミュニケーションを今までよりもっと楽しめるものにしていきましょう。
 

参考

渋谷昌三(2013)『面白いほどよくわかる!恋愛の心理学』西東社
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